なかなかの宝もの

まさにそれはタカラといえば宝だけど、一見すれば、バッサリ言ってしまえばただのゴミだけのように一冬そこにあって、雪解けを待っていたのだ。戸袋から崩れたその木片は、じっくり見るといろいろと教えてくれる。そーなのか?もしかしてこうなのか?なんていう疑いの目で見ると、ボロボロにもかかわらず教えてくれる。

最近、とはいえココ数週間、思いも寄らない尊い建物に触れる機会があったことが、本当に信じられないくらい続いていて、自分のカメラの中にはツマミにもなり得る素材がとても沢山(でちょっとうれしいのです)。

とある講習会で、

「冬でも体を温めているのではなく、心地よく冷やしている」

という言葉がここ最近ずーっと耳から離れない。心地よい温度と暖房の話なのだけれど、一見、ん?と思っちゃうけどたしかにそうなのだ。寒いといてもたってもいられないのはいわずもがなで、暑すぎるのは寝れないのも夏では誰もが思う経験で知ることなのだけど、冬でも同じで、暖房ガンガンしすぎて暑いとただの傲慢みたいな感じで、その暑さを逆に我慢しなきゃいけないくらいになってしまう。やはり何事も「人の感覚」というのが大切で、その意に反するものはなかなか長続きはしないのだなと強く思う。

ちょっと脱線したので戻すと、

「新しいのが全て良い」「ピカピカがよい」なんて何がいいのだろうか?きっとスマホとパソコンに勘違いしているのではないか?そんな陳腐な期間しか続かないものよりも、もう一回りスパンの長いモノに触れることの少ない最近の生活があまりよろしくないのかなとすら思い、今自分が作る住まいは本当に何年持つのかな? もとい。 あと何年維持してもらえるくらい喜ばれる建築に携わることができるのだろうか?長く利用、長く活用されることこそがローエネルギーなのであって、設備の燃費性能にばかり頼るのはどうなのか?アーキテクトや事前の知恵でクリアできることがとても大切なのだ。

なんて、古き良きといわれる建物やモノに触れあい、何も語らずとも教えてもらっているような気になっている今日このごろなのです 笑

兎にも角にも、岩村建匠では一緒に前を向き、面白い日常を共有できる仲間を募集しています。なかなかおもしろいお仕事があると思うので、興味がある方ご連絡くださいませ。回りくどい!

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