高齢者の入浴環境と省エネ最新データを拝見しに

おとなり岩手の滝沢へ、興味深いお話が聞けるということで、午後から行ってきました。

建築と福祉を研究されている狩野先生のお話しは、ヒートショックの現実を垣間見れたお話しでした。

日々お話しているお客さまから聞いた”ある時”のことや、だいぶ前に起こった自分の祖父母のことを思えば、「あれこそがきっとヒートショックで、、、」という思い当たるフシがあるのです。自分の場合、とても他人事とは思えないのです。

これから先を見据えた住宅改修を思い描いている方や、今頃どうしてるだろうなというあの方も、あきらめてほしくないし、誤解はしてほしくないから色々見聞きして、確かな情報のものとにお話しなきゃなと思うのです。

だからこそなおさら自分は、「そうか、あれがヒートショックか、、、」と思うのであって、全く興味もなく遠い先のことのように事態を頭から排除している人にとっては何のことやらと思うのかもしれません。

もし、自宅に温度差があると感じるのなら、本当に注意してほしいです。全てが高価な対策ばかりではありません。
「冬だもん、寒いのがあたりまえ」とか、「ガラスはこれでいいよストーブ暖かくすりゃいいじゃん」、なんていう中途半端な環境が一番危険。とやはりデータも現しているようです。

〈中略〉

驚いたのは、「冬を我慢して、暖房もケチって、外気温と同じくらいの寒い室内温度でいる人は、意外とヒートショックになりにくい」ということ。
もちろん体が寒さに鍛えられて強くなっているだとかではなく、「寒い→寒い→寒い」の各部屋の温度差が少ないためらしい。

「せめて居間だけはあったかくしたい」なんてことをすると「冷え冷えした廊下」何ていうのが生まれてしまいます。そうすると「暖かい→寒い」という温度差が血圧の急上昇や急降下を招いてしまうのです。「中途半端」な対策が、ヒートショックによる突然死を導いてしまうとのこと。

まさしく、言われていることは、データでも分かるんだなとうなずきっぱなしでした。

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次は、いつも楽しみにしている笑いもさそう前先生のおもしろスライドによる住宅性能の違いのお話し

こちらは、ここでうんぬん書いたものを見るより、ぜひ本を買ってください。
イラストもわかりやすく、これから新しい家を作ろとする人、建て替えたいと考えている人、もちろん実務者の方も必見です。

自分の場合、打合せで「あたたかいようにしてほしい」とか「隙間風だけ防ぎたくて」とかのお話しを頂いた時は、
まずはチラ見せ → リンクを送信です(笑)


安いからと間違って前のをチョイスしないように。増補改訂版の方です。お間違いなく。

・・・余談・・・
この会場写真の、僕の目の前がめんこいテレビのカメラでした。岩手の方、要チェックです(笑)

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