アツい西日と色

アツい西日と色

「うちの農作業小屋で仕事してると、西日きついもんだから、なんとかしたいんだけど、、、朝からモワモワだし、夕方なんてカーテン閉めっきりでもやってらんねーのよ。エアコンつけたくても金掛かりそうだし(断熱無いから)」
「で、遮熱材ってどうよ?」

「それじゃあ、遮熱材を入れてバシッと遮熱しましょう!」

 

・・・

ということにすんなりなればいいのですが、アルミで空気層をサンドイッチした遮熱材など、色々あるのですがどれも高いのが実情です。岩村建匠でも8年ほど前に、「NASAが〜」みたいなものを1梱包手に入れて工作して試してみたことがあります。たしかに条件が揃えば効くので、遮熱には効果的です。だからといって冬も温かいかも!なんてことはなく(勘違いしていた)断熱効果とは全く別だったり、そもそもその 「NASAが〜」の遮熱材が飛び抜けて高いので、夏の僅かな時期のためにかける費用ではないのかなとうすうす感じておりました。(当時、家1棟材工で100万くらい。びっくりするくらい高かった、、、)
ということで、本気でおすすめする物件(費用対効果的に)には巡り合っておりません。
話はちょっとそれましたが、そういうこともあったのでそっくり受け止め遮熱工事を勧める気にはなれませんでした。

 

じぶんだったら、、、西日対策→照りつける光が暑い→日陰がないときはどうしてるかな?
と簡単に考えればいいと思うのです。

天気の良い日に黒いシャツを着ていたらやっぱり暑いので、みなさん白いシャツにしますよね?

 

ということで、農作業小屋の外壁を白に近づけたグレーに。壁にはお得なグラスウールを充填して、外壁下地のついでに通気層を。

屋根もシルバーとかならもっと効果があるのかもしれませんので、お施主さんが自力で塗り替える(?)かも。

こちら ↓ は、工事前。かなり渋い亜鉛メッキの波トタンでした。

 

こちらは日本ペイントさんのカタログから抜粋した、色の全日射反射率の違い。

日本ペイントサーモアイシーリズカタログより

一番反射率の高いクールホワイト91%に対して、クールブラック28.4%と、実に3倍もの違いがあるようです。ただ太陽の光が全部熱に変わるわけではないので、赤外線に近い近赤外線の反射率というところがポイントのようで、クールホワイト87.8%に対してクールブラック61.0%の違い。比にしておよそ1.4倍。

ということで、簡単に遮熱(≒日射を吸収したくない)対策の工事をするのであれば、外壁張り替えのタイミングで色だけ白系にするのがとても効果的かと思います。ただ、住宅の場合は、その家とか近隣のもつ雰囲気なんかもありますので、簡単に色だけチェンジするって訳にはいかないこともあるとは思いますので、その際はよりマニアックな手法が求められるのだと思います。

 

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