7月20日、21日と秋田市の浸水被害のあった地域へ復旧支援へ向かった。大工2名と自分、2tダンプ。
15日頃から続いた大雨のせいで、秋田市内の一部地域は床上浸水など大きな被害を受けていた。向かった先はヤマキウ南倉庫。ここではギリギリ浸水は免れたものの、同じ敷地内の店舗は浸水してしまいお店は休業中。そんな中でもすぐさまボランティアや支援物資を募集し支援拠点を立ち上げていた。
向かった先はいろいろ。浸水地域のあたりは、濡れて使えなくなってしまった家具やカーペットや畳などなどが家の間に出され道が狭くなっていた。空き地は近所の緊急の仮置場。もうお年寄りには積み上げれない高さになっていた。見かける家の中は、泥に塗れた床。家族総出で運び出したものを水をかけて洗う様子。車のフロントガラスに残る泥水のライン。ボンネットやドアを全開にして乾燥中の車。他県ナンバーのレッカー車の列。
そして、集まったボランティアスタッフの力。要請のあった1軒に十数人がどっと集まりそれらをこなしていく。大きな家具を運びやすいように間仕切り建具を外すべきだが、水を吸い変形した建具がきつくなり簡単には外れない。タンスの中身を出したほうが軽くなって運びやすいのだが、同じく引出しが引っ張れてこない。大工道具を持ち込んでいたので少しは役立った。外に出した家具は集められ山になり、トラック部隊が次々集まり、それを積み込み運び出していく。泥に塗れた床の上は、家具がなくなり掃除しやすくなったところで、高圧洗浄機とデッキブラシで水洗い。
ほんと見事な連携。
災害ゴミの集積場は今頃どうなっているのだろう。次々集まる車に載せられたゴミが、大まかに分類されたそこは、どんどん山が拡張していた。
そこへ向かう道すがら、なんの変わりなく当たり前のような日常の光景がほとんどだった。ほんとに水害とは、土地の高低差や水路や川の流れの具合なのだろう。
差し入れられるお弁当やおにぎりや飲み物。道具やトラック。炊き出しを行うキッチンカー。いろんな力が集まり復旧に力を注いでいるが、簡単には戻らなそうな感じを受けた。そして、以前東大の後藤先生が見せてくれたスライドにもあった「災害時の力として職人力は必要」。まさにそれだなと痛感した。いざ、となったとき地元の職人さんたちは、地元のお客さんの復旧にてんやわんやだと思われる。実際、集積場で知り合いの工務店さんのトラックを見かけた。こんなとき、早期に復旧をするには、被災していない周辺の職人力の集結も必要なのだろうなと。
ともかく、一日も早い復旧を願います。