おおみそかに振り返る2018

一言で言えば濃密で、二言で言えば狭く深く、三言で言えばまだこんなにも思いもしない世界があるのか!という2018雑感

思えば今では4年前にチャレンジした暖かい家、今でも未完成の自邸AJITOがベースの付加断熱が標準スペックの家を求めてきていただく方が、ちらほらと増え始めているのは本当に嬉しい限りです。自邸であったからこそ、より如実にわかったお金をかけるものとお金をかけなくていいものの境界や、温かいの本当のありがたみと、それを実現するための材料チョイス以上に温度環境に響く施工の精度。見た目ではわからない労力の裏側(あ、これは現場サイドの話)。現場の進め方の違いで、住んでからの財布に響くのはこれか?あれか? なんとなく、「なんとなく間違ってない方向に向いてるな」と正直そう思った2018

あれやこれやと、まずは理想を語りながら進む新築プランニング。年間で言えば数は少ないものの何度でも繰り返し、自分の進めるものはなんなのか?それは希望に沿うものなのか?結局同じ答えにたどり着きたいだけなのか?なんて思いながらもなんとかまとめるのが楽しいと感じるのが多かったように思います。と思うのとは反対に、瞬発力を求められたリフォーム中の変更案の調整や間近になってからの予算内での工事変更対応。この仕事、一辺倒には行かないからこそ、クリアする問題が多すぎるからこそ、クリアしたときの達成感は大きのだと。そう思った2018


とはいえ、全くの予定外も多かったのも2018。自分の周りもきっと「マジか?」って笑って思っているだろうくらいいつもの年からするとイレギュラー仕事もありました。自分的には最高に楽しかったのですが、ついてけないぜーって思われていたのも実はひしひしとなんとなく(笑)

ここにはまだまだあげれない案件のプランニング、立案に多く携わらせてもらって、今までの「木工好きな大工さん」っていう肩書はどこへやらという寂しさもあったりするのが本音です。ちょっとですが本にものりました。実は来年向けにちょっぴり執筆もしました。一番楽しいのが木工で、ちょっとだけやれました。
でも、思い起こせばやっぱり今までの「つながり」すごく感じます。
過去に小さな工事をしていたおかげでつながるご縁だったり、夜中まで明日の現場の施工方法を考えて図面を引いてみていた頃のベースがあるからこそ楽にできる見た目の繊細さだったり、断ったことで仲良くなってしまった今だったり、ただ好きだと言うだけで使っていたノートが認められつながるお話だったり、20年も前に仲いいやつと突然のあの時からどっぷりな今日だったり、向き合った人が20年も前のツーリング仲間だったり、意外と近くに興味深い人がいることに気づいたり、本当の本当はやってみたかったけど諦めてたことが思いがけずできそうな予感だったり、接点もなかった出会いとその影にはつながる「人のつながり」だったり。

いろいろ多方面で学びもありました。より深い住宅のことはもちろん。地域を良くするとはなんぞやとか、同じ秋田県でもこんなに広くて違うのか!とか、異業種の職の深さとか、あまりにもありきたりで気づきもしなかった食の深さとか、あれ血圧高めじゃん自分!とか。「住」と「食」と「職」がものすごく心と身体の「健康」につながるのだということを特に。
で、一言で言えば濃密。

最後に、やり残してしまったこともたくさん。忘れちゃってることもあったらごめんなさい。ヤキモキさせてしまったみなさんすみません。いつもより多めにアンテナ張って、いろいろキョロキョロしながらこれからもがんばろう。勝手ですが、来年もよろしくお願いいたします。

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