健康な暮らしと災害時の避難場所は、実は紙一重だったりするのです
とあるお客さまとの打合せから、忘れかけていた本を開きました。
まじまじと秋田県、横手市が示す地震災害時のデータを見ると、身の引き締まる思いです。詳しくは割愛しますが、横手市のホームページには「横手盆地真昼山地連動地震」を想定したデータが載っています。興味のある方はご覧ください。
http://www.city.yokote.lg.jp/kenchiku/page100244.html
コレによると、最大震度は7。3.11の時で横手は5くらいで場所により6くらい。死者数1,859人(深夜発生の場合)、避難者数は4万人以上となんとも経験したことのない事態が示されております。人口の半数近くが避難者となれば、たぶんアウトだと思います。「米さえ育てれればなんとかなるさ。」なんてのんきなことも言ってられなくなるでしょう。
建物についてはより驚きのデータが。
なんと全壊棟数が秋田県全体で72,594棟、横手市だけでも27,405棟(たぶん空家とかも込)という凄まじさ。市街地では避難経路や、救急救命網も崩れた建物でズタボロかもしれません。戸数でいうと横手市はだいたい30,000戸ちょいなので、まず大変な事態だということです。そして、それだけ耐震性がよろしくない建物があるということにほかなりません。
唯一の救いが、田んぼに広がる農道。建物被害はないので、市街地以外では避難道として役に立つかもしれません。
神戸では「自信が来たって思っても逃げるなんてできなかった」と学生の頃、友人が言っていました。直下型の地震の突き上げる揺れに、まず自分が転ばないようにするので精一杯だったようです。もう何が起こったのかわからなく、頭が麻痺してたのか、普通にがれきを横目に高校に登校したらしいですが。
こういう状況では、瞬時に避難できるかどうかより、耐震性の低い建物にいるか、いないか。が、生死の分かれ目。
・・・・
だなんて思いたくもないです。
考えたくもないけど、いつどこで地震が起きるかビクビクすることのほうがおかしいくらい、いつも日本のどこかでは地震があるのです。
気象庁 | 地震情報
http://www.jma.go.jp/jp/quake/
・・・・
なんだか書いてて凹んできたのでこのへんでやめておきます。
詳しく知りたい方は、いろいろと本とかwebを見てみてください。
・・・・
と、このへんで「うち大丈夫かな?」と思った横手の方は、耐震診断してみるのがよいと思います。今なら、ほんと残り枠あと少しですが、横手市で耐震診断を支援する事業が行われています。
自宅を耐震診断してもらって、自己負担額は1万円で、市が残りを負担してくれるという事業です。残念ながら、あと2枠(かも?)です。おまけに申込期限が8/18まで。
今日、担当の方といろいろとご相談させていただいたので、だいたい把握しました(笑)
秋田県に登録の耐震診断士が住宅の耐震判定にうかがいます
http://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/22034
・・・・
災害は忘れた頃にやってくると申します。備えあれば憂いなし。