それ勘違い。断熱をしっかりすると夏は暑くない

住宅の計画をお客様と打ち合わせしているのが最高に楽しいここ数日。このごろは、

「断熱は予算削減対象外で。」と、

念を押されるほどに、打合せのお客様の志向も「きっちり断熱気密、良い窓」が定着してきていると感じるのです。もちろん、そこは削減したくないし、「お金をかける意味がある」と自らQ1.4/C0.5の住んでいてわかっているのでイチオシPoint!です。

とはいえ、内覧会場やOB宅訪問など経験のないお客様の中には、勘違いしていて

 

「たっぷり断熱しちゃったら、夏は暑くて大変でしょう?だって布団かぶってるもんなんでしょ?」

 

と質問される方もおります。確かにそう思っちゃうのもわかりますが、違います。
例えば今日のお昼すぎの事務所の温度がこちら。
だれも出社していない日曜の午後ですが、窓からの熱侵入あり。複合機2台もしっかり頑張って発熱!
断熱は、天井高性能グラスウール200mm、壁高性能グラスウール16K100mm、床スタイロ3種b150mm
で、温度レンジ(範囲)固定のまま、となりの倉庫をみると、、

こちらは天井無断熱。壁はグラスウール50mm。
実際は、暗く、ひんやりしてそうな場所だけど、サーモカメラで見るともう真っ赤を通り越し真っ白。
天井付近は40℃超えです。。。

ね。一目瞭然。断熱キチンと入れていれば、こんなに違うんです。

 

●で、さっきの質問の解説。
布団をかぶって寝て温かいのは体の発熱する熱源の温度をキープしてくれるから。もし断熱された住宅で、夏に家の中で熱源があり締め切っていれば、どんどん暑くなるのは間違いないでしょう。しかもありがたいことに、その熱をキープしてくれるのですから、どんどん発熱したら暑くてたまったもんじゃありません。
なので、もし熱源の人が多い家庭、事務機器などがいっぱい動いている個人事務所などは遠慮なくエアコンを使いましょう。日射が入ってくることも、家の中に熱源を取り込むことになるので遮りたいです。カーテン、ブラインド、でもできれば窓の外で遮蔽です。庇で影を作ったり、外付けブラインドやコスパに優れたすだれもいいと思います。

 

ちなみにこの事務所。今の岩村建匠おすすめグレードの断熱性能半分くらい。でも「断熱はしっかり入れないと」と意識が変わった頃の案件。当時は自前ということもあり、気密処理は気にして施工していません 笑
なのにこれくらい違うのですから、やっぱり断熱気密、しっかり投資するのは意味があることなんです。
エアコンの効きもいいので、電気代だってぐんとオトクなので、真夏には浮いたお金で毎日缶ビール飲めるくらいです^ ^

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